研究課題/領域番号 |
17H04940
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
春日 郁朗 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (20431794)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
23,270千円 (直接経費: 17,900千円、間接経費: 5,370千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 13,780千円 (直接経費: 10,600千円、間接経費: 3,180千円)
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キーワード | 微生物再増殖 / 日和見病原細菌 / 水道水 / 宅内給水 / 生分解性有機物 / 再増殖 / 細菌再増殖 / 宅内給水管 / 水道 / 給配水 / 給配水システム / 土木環境システム |
研究成果の概要 |
宅内給水系では水道水の滞留により残留塩素が消失し、微生物が再増殖するリスクが懸念されている。実際の給水末端において滞留前後の水道水中の微生物を調査したところ、滞留によりLegionella属やMycobacterium属を含む多様な細菌群が増加することが明らかになった。また、こうした微生物再増殖を支える有機物についても調査を行い、特にプラスチック製の給水管から溶出する有機物の組成や微生物再増殖に及ぼす影響を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人口減少が進む日本では、給水量の減少に伴って宅内での水道水の滞留が頻発し、微生物再増殖が顕在化することが懸念されている。しかし、わが国では微生物再増殖の実態について詳細なデータがない。本研究の学術的な意義は、日和見病原細菌の動態や微生物再増殖を促進する因子を明らかにした点である。水道水中の微生物再増殖に起因するリスクが低いことを確認できたことは社会的に有意義な知見ではあるが、微生物学的に安定な水道水質を実現することは潜在的なリスクを低減する上でも必要である。
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