研究課題
若手研究(A)
本課題では,ダイナミックフラックスシステムを用いた物質輸送係数計測システムの確立,屋外観測データの分析に基づく都市キャノピー乱流場解析,および高解像度数値流体計算による非定常室内高リスク環境データベースの構築を研究目標と設定し,風洞実験と数値流体解析,屋外観測を並列実施することで研究課題を遂行した.新規に実験手法を開発することによって今まで困難であった蒸発量の非接触計測が可能なシステムを構築した.また,風洞実験や数値流体解析による瞬間風速のデータベースを基に,風速場の確率性状を分析した.以上の実験系の構築と風速データの分析によって,都市乱流場の低頻度高リスク事象の評価に資する知見を取得できた.
非接触フラックスシステムの開発において,従来の方法では困難であった非接触計測を可能にしたことによって,今後の物質輸送係数取得実験の発展に資する新しいシステムを提案し,構築することができた.近赤外分光法を風洞実験に導入した例はこれまでになく,関連分野に新しい計測手法を導入することに成功した波及効果の大きな成果である.また,風洞実験や数値流体解析による瞬間風速のデータベースから得られた風速場の確率性状の分析によって,室内外を問わず,瞬間的に発生する強風や弱風を評価する上で重要となる風速の確率分布に関する知見を取得した.
すべて 2021 2020 2019 2018 2017
すべて 雑誌論文 (17件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 1件)
Building and Environment
巻: 196 ページ: 107811-107811
10.1016/j.buildenv.2021.107811
Evergreen
巻: 8 号: 1 ページ: 193-197
10.5109/4372278
120007000980
Sustainability
巻: 13 号: 2 ページ: 586-586
10.3390/su13020586
日本建築学会技術報告集
巻: 26 号: 62 ページ: 179-184
10.3130/aijt.26.179
130007800659
巻: 185 ページ: 107174-107174
10.1016/j.buildenv.2020.107174
Journal of Wind Engineering and Industrial Aerodynamics
巻: 204 ページ: 104250-104250
10.1016/j.jweia.2020.104250
Science and Technology for the Built Environment
巻: 26 号: 7 ページ: 928-940
10.1080/23744731.2020.1735860
巻: 201 ページ: 104193-104193
10.1016/j.jweia.2020.104193
巻: 176 ページ: 106881-106881
10.1016/j.buildenv.2020.106881
室内環境
巻: 23 号: 3 ページ: 279-291
10.7879/siej.23.279
130007949058
巻: 191 ページ: 279-296
10.1016/j.jweia.2019.06.013
巻: 160 ページ: 106170-106170
10.1016/j.buildenv.2019.106170
巻: 147 ページ: 132-145
10.1016/j.buildenv.2018.10.015
巻: 182 ページ: 286-294
10.1016/j.jweia.2018.09.024
巻: 180 ページ: 191-200
10.1016/j.jweia.2018.08.003
Atmosphere
巻: 9 号: 6 ページ: 217-217
10.3390/atmos9060217
巻: 171 ページ: 137-147