研究課題/領域番号 |
17H04958
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
材料加工・組織制御工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
南部 将一 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (00529654)
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研究協力者 |
小関 敏彦
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
21,840千円 (直接経費: 16,800千円、間接経費: 5,040千円)
2018年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2017年度: 14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
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キーワード | 鉄鋼材料 / オーステナイト / その場観察 / 結晶塑性有限要素法 / 加工誘起マルテンサイト変態 / 3次元組織観察 / 組織制御 / 延性 / マルテンサイト / 強度 |
研究成果の概要 |
複雑な3次元連続構造を有する新規複相鉄鋼材料の革新的な強度・延性バランスの実現を可能とするため、3次元構造の組織形態について評価を行い,その組織と力学特性との関連性について検討した。マルテンサイトの3次元組織を観察した結果,変態初期の組織に対して粒界面の影響が大きいことが示された。さらに残留オーステナイトについて加工誘起変態のその場観察および結晶塑性有限要素法を用いた応力場解析による検討を行い,加工誘起マルテンサイト変態挙動の開始位置などを予測できることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
3次元の組織形態評価は近年の測定装置の精度向上によってようやく評価可能になった研究領域であり,この評価技術によって得られる組織と力学特性の関連性を明確にすることは,鉄鋼材料に限らず今後の新規材料開発においても重要な役割を果たすと考えられる。また,残留オーステナイトの制御は,材料の加工硬化率を制御するという点において産業的に非常に重要であることに加えて,複雑応力場でのマルテンサイト変態の理解や結晶塑性有限要素法によるマルテンサイト変態挙動の予測は科学的にも非常に有益であると考えられる。
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