研究課題/領域番号 |
17H04980
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
エネルギー学
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
尾崎 壽紀 関西学院大学, 理工学部, 准教授 (20756663)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
24,050千円 (直接経費: 18,500千円、間接経費: 5,550千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2017年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
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キーワード | 薄膜 / イオン照射 / ナノ構造 / エネルギー機能材料 / 機能性材料 / 超伝導体 / 超伝導材料・素子 / 超伝導材料 |
研究成果の概要 |
鉄系超伝導(FeSe0.5Te0.5 (FST))薄膜、及び銅酸化物高温超伝導(YBa2Cu3Oy(YBCO))薄膜へ比較的低エネルギーでイオン照射を行い、照射前後の超伝導特性、及び形成される結晶欠陥との関係を調べた。FST薄膜にAuイオンを6 MeVで照射することで、臨界電流密度Jcは自己磁場下(0 T)で低下せず、10 K、9 T(B//c)でJcが70 %上昇した。また、YBCO薄膜への10 MeV Auイオン照射により、4 T以上で、Jc(30 K)が約40 %向上することが確認された。これらの結果から、低エネルギーイオン照射は磁場中Jcを向上させるのに有効な手法であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低エネルギーイオン照射は、照射するイオン種やエネルギーを変化させることで形成する結晶欠陥・格子歪みといったナノ構造を容易に制御することが可能であり、また、鉄系超伝導体や銅酸化物高温超伝導体だけでなく様々なエネルギー機能材料にも適用可能な実用的な方法であることから、超高効率エネルギー材料の高性能化や新規機能材料創生のための新機軸となりうる。
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