研究課題/領域番号 |
17H04983
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
杉江 淳 新潟大学, 研究推進機構, 研究准教授 (50777000)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
24,310千円 (直接経費: 18,700千円、間接経費: 5,610千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
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キーワード | シナプス / ショウジョウバエ / 神経変性 / アクティブゾーン / WNT / 活性帯 |
研究成果の概要 |
多様なシナプス変化の定量を行うため、神経軸索上のシナプスの半自動定量化技術を樹立した(J.Vis.Exp., 2017)。この独自の手法を発展させ、シナプスの喪失が神経変性の前に起きることを突き止め、その神経回路維持にはWNT経路が関与していることを発見した。これまでの一連のシナプス研究の成果により神経活動によってシナプス構造が機能的に変化する現象やメカニズムをまとめた総説を発表した(Neural Dev., 2018)。その他、ショウジョウバエの個体の活動記録設備を樹立し、視覚神経軸索の変性を誘導する恒常的な光環境下のストレスにおける概日リズムの記載も行った(Sci. Rep., 2019)
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちが樹立したショウジョウバエ神経変性モデルを用いて、シナプスに異常が生じたときに、その神経回路の構造・機能を正常に戻す仕組みの一端を明らかにした。本研究課題の達成によって将来的には、神経変性疾患の超早期に活性化する細胞維持機構を標的にしたバイオマーカーの開発や、シナプス維持を誘導する薬剤スクリーニングのための本研究モデルの使用等、神経変性疾患への早期介入に期待できる。
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