研究課題
若手研究(A)
男性不妊の原因の1つとして精子運動性の低下があり、その原因遺伝子がいくつか報告されている。これらの遺伝子は精子鞭毛の運動性だけでなく、気管や脳室などに存在する繊毛の運動性にも関わっているため(原発性繊毛運動不全症)、ノックアウト(KO)マウスが生後致死になり、成熟精子における遺伝子機能解析が難しいという問題点があった。本研究では、(1)ミトコンドリアが蛍光を示すES細胞を樹立した。続いて、(2)ES細胞を用いてキメラマウスを作製することにより生後致死を回避し、原発性繊毛運動不全症の原因遺伝子であるHydinの機能を解析した。
本研究では、HYDINがマウスの精子鞭毛形成に必須であることが明らかになった。HYDINは原発性繊毛運動不全症の原因遺伝子であり、繊毛の運動不全だけではなく精子鞭毛形成異常を示す可能性が示唆された。さらにDNAH8がマウスの精子鞭毛形成に必須であることも明らかになった。男性不妊患者でもDNAH8の変異を見つけており、DNAH8のさらなる機能解明は男性不妊の原因究明や治療法の開発に繋がると期待される。
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https://egr.biken.osaka-u.ac.jp/achievement/original_articles
http://www.egr.biken.osaka-u.ac.jp/information/results/index.html