研究課題/領域番号 |
17H04989
|
研究種目 |
若手研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腫瘍生物学
|
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
口丸 高弘 自治医科大学, 医学部, 講師 (10570591)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
21,190千円 (直接経費: 16,300千円、間接経費: 4,890千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
|
キーワード | 転移 / 細胞間相互作用 / 近接細胞蛍光標識技術 / 一細胞オミクス解析 / 光標識技術 / 光イメージング / 単一細胞マルチオミクス解析 / 骨転移 / ニッチ / 冬眠がん細胞 / 単一細胞解析 / 冬眠 |
研究成果の概要 |
がん患者の死因のほとんどは遠隔臓器への転移による。転移の成立には、がん細胞と転移臓器由来の間質細胞との相互作用が重要な役割を担うと考えられてきた。そこで、本研究では、マウスなどの実験動物の生体組織においてがん細胞に近接する組織間質細胞をその場で蛍光標識する遺伝子コード型ツールsGRAPHICを開発した。sGRAPHICは、既存の近接細胞蛍光表記技術に比べ、細胞接着様式の影響を受け難く、汎用性が高い。sGRAPHICで蛍光標識された組織間質細胞は、蛍光活性化細胞分取装置で単離可能であり、1細胞オミクス解析によって、転移を制御するがん細胞-間質細胞相互作用の解明に新たな力となることが期待される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん細胞と組織間質細胞の相互作用の解析は、これまで組織切片試料の観察から得られるごく限られた情報から構築された仮説に基づいて進められてきた。本研究で開発したsGRAPHICによって、がん細胞と相互作用する組織間質細胞のオミクス解析が実現すれば、相互作用に関する包括的な情報が手に入り、転移の成立を制御する決定的な分子機構が明らかになる可能性が高い。それらは、転移の予防法の確立など、がんを撲滅する新しいアプローチの礎となるはずである。
|