研究課題
若手研究(A)
本研究は、tRNA前駆体(pre-tRNA)が5’cap修飾される分子メカニズムやその生理学的意義を明らかにすることを目的とした。その成果として、pre-tRNAの5’cap修飾は自身の配列に影響されること、あるストレス下において顕著に促進されることが判明し、その生合成は複雑に制御されていることを示した。また、pre-tRNAに付加された新規キャップ修飾についてはその構造と修飾酵素の特定に成功した。
本研究において、私たちはpre-tRNAの5’cap修飾の生合成機構や機能に関する多くの知見を見出した。これら成果は全く新しい5’cap修飾の機能や生合成機構の存在を示すなど5’cap修飾の理解を広げ深めるとともにより包括的な視点からRNA全体の動態や機能発現を理解することの重要性を示した。さらには全く新しい遺伝子発現制御機構が存在する可能性を示唆するなど当該分野の発展に貢献することが期待される学術的に意義のある知見を提供した。
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