研究課題/領域番号 |
17H05000
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西澤 知宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (80599077)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
26,260千円 (直接経費: 20,200千円、間接経費: 6,060千円)
2019年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2018年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2017年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
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キーワード | GPCR / X線結晶構造解析 / クライオ電子顕微鏡 / 構造生物学 / Gタンパク質共役型受容体 / 膜タンパク質 / 結晶構造解析 / Gタンパク質共役受容体 / 生物物理 |
研究成果の概要 |
Gタンパク質共役型受容体(GPCR)のリガンド認識、および活性化機構の構造的な基盤を明らかにした。エンドセリン受容体に関しては、ペプチドアナログであるエンドセリン-3、IRL-1620、臨床的に用いられている阻害剤であるボセンタンとそのアナログであるK-8794と様々な作動薬、拮抗薬の結合した構造を明らかにすることで詳細の分子機構の解明に至った。他にもnon-EDGファミリーに属するLPA受容体であるLPA6、クラスBに属するペプチド受容体であるPACAP受容体などの構造を明らかにし、GPCRにおける普遍性と、その差異を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Gタンパク質共役型受容体(GPCR)はヒトを含む真核生物において細胞間でのシグナル伝達に関わる重要な膜タンパク質ファミリーである。既存の承認薬の30%はGPCRを標的するのに対して、いまだに構造の明らかになっていない受容体の数は多い。本研究では、血圧調節に関わるペプチド受容体であるエンドセリン受容体、細胞増殖などに関わる脂質受容体であるLPA6、神経における重要なシグナル伝達分子である下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化ポリペプチド(PACAP)の受容体などに関して、構造を明らかにした。これらの情報は、構造をもとにした薬剤開発などにつながることが期待される。
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