研究課題/領域番号 |
17H05006
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
高里 実 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (40788676)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
26,780千円 (直接経費: 20,600千円、間接経費: 6,180千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2017年度: 15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
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キーワード | 中胚葉発生 / 腎臓オルガノイド / ヒトiPS細胞 / 分化誘導 / 1細胞解析 / 発生生物学 / 多能性幹細胞 / 分化制御 / 中胚葉 / 1細胞解析 |
研究成果の概要 |
本研究では、研究代表者の開発したヒトiPS細胞からヘテロジニアスな中胚葉細胞群を誘導する分化系に対して、1細胞トランスクリプトームを実施することで、中胚葉分化における細胞の運命決定メカニズムを解明するための研究を行った。結果、ヒトiPS細胞が原始線条を経由して沿軸中胚葉、中間中胚葉、側板中胚葉、神経堤細胞へと分化していく経緯を、遺伝子発現プロファイルを元に可視化することに成功し、その詳細なタイミングを明らかにした。更に、ヒトiPS細胞から各中胚葉細胞へと運命決定する際に働くシグナル伝達因子を、ligand-receptor解析により推定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の完成は、ヒトiPS細胞の分化誘導系を利用してヒトの発生学を行う好例となる。ヒト胎児の研究利用に限界がある中、ヒト発生学の進展に資する点で、学術的な意味を持つ。また、ヒト中胚葉発生のパターニング制御を司る分子メカニズムの理解は、そのパターニングを人工的に制御する手法の開発に有用である。例えば、中胚葉から発生する組織は、腎臓に限らず、心臓、副腎、性線、骨、筋肉、血管、血液、など様々あるが、本研究成果は、これらの組織をヒトiPS細胞から効率良く誘導する分化系の開発に直接的に貢献する。
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