研究課題/領域番号 |
17H05022
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
飯田 祐一郎 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 野菜花き研究部門, 主任研究員 (00456609)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
20,540千円 (直接経費: 15,800千円、間接経費: 4,740千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
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キーワード | エフェクター / トマト葉かび病 / 菌寄生菌 / レース / トマト葉かび病菌 / Dicyma pulvinata / システインプロテアーゼインヒビター / システインプロテアーゼ / システンプロテアーゼインヒビター |
研究成果の概要 |
植物病原菌は宿主である植物体内に侵入した後、細胞間隙に低分子タンパク質であるエフェクターを分泌する。エフェクターは植物の抵抗性に干渉する病原力因子として機能するが、一方で品種特異的な抵抗性も誘導する。病原菌のエフェクター遺伝子が突然変異や欠失すると抵抗性品種が打破され、新たな系統(レース)に分化することから、栽培現場では大きな問題となっている。環境中においては、植物病原菌も他の一般微生物との間で熾烈な競争を行う必要があることから、我々はエフェクターの微生物間における役割に着目した。そこで本研究では、トマト葉かび病菌エフェクターの菌寄生菌Dicyma pulvinataに対する機能を解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トマト葉かび病菌はレース分化によって国内で市販されている抵抗性品種をすべて打破してしまった。また化学農薬に対する耐性菌の発生も報告されており、本病に対する新たな防除戦略の構築が求められている。本研究で用いる菌寄生菌D. pulvinataはトマト葉かび病菌に高い寄生性を示すことから生物防除剤としての可能性を秘めている。さらにエフェクターに対するD. pulvinatの機能解析により、国内で問題となっている多様化したレースに対する効果が明らかとなり、将来的には持続的な病害防除に貢献する。
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