研究課題/領域番号 |
17H05025
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
安藤 晃規 京都大学, 農学研究科, 助教 (10537765)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
25,740千円 (直接経費: 19,800千円、間接経費: 5,940千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
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キーワード | 腸内細菌 / plasmalogens / プラズマローゲン / リン脂質 / 脂質 / 微生物 / バイオテクノロジー / 応用微生物 |
研究成果の概要 |
本研究では腸内細菌における生合成機構の解明に取り組んだ。腸内細菌におけるプラズマローゲンは、エタノールアミン型プラズマローゲン(PlsEtn)であること、そのうち上位10種の分子種が全PlsEtnの約90%を占めていること、sn-2位に多価不飽和脂肪酸が結合したPlsEtnは見られないことを明らかにした。 また、いずれの株でもΔ1'-desaturaseホモログ遺伝子は見い出せず、ジオレオイル型ホスファチジルエタノールアミン添加時にも、プラズマローゲン組成の変化は見られないこと、菌体内PEとPlsEtnの分子種の分布に相関性が低いことなど生合成経路がヒトとはことなることが強く示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プラズマローゲンは、生体内では希少なリン脂質ではなくむしろありふれた脂質であるにもかかわらず、いまだ具体的な生理的機能は明らかにされていない。本研究では、生体への供給源となりうる腸内細菌群のプラズマローゲンに着目し、その分布、形態、組成を精査し、さらに生合成経路の解明に取り組んだ。研究成果として得られる機能性微生物・脂質は食品素材・医薬品としての機能が期待されるものであり、それら業界を刺激するものと考えられる。
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