研究課題
若手研究(A)
抱合型代謝酵素である硫酸転移酵素とグルタチオン転移酵素に着目し、腸管におけるシクロペンテノン型プロスタグランジン代謝の役割を調査した。その結果、プロスタグランジン抱合代謝物は、炎症や癌に関わるプロスタグランジン受容体を負に制御し、炎症性サイトカインの発現を抑制することが明らかになった。マウスを用いた結果でも、炎症性サイトカイン発現抑制作用が確認され、プロスタグランジン抱合代謝酵素の腸管炎症抑制機能が明らかとなった。さらに、抱合酵素はプロスタグランジンの過酸化代謝物のアポトーシス作用を制御することで、絨毛の調節を行っていることも示唆された。
腸は食事を始めとした様々な刺激に対応する免疫機構を有している。プロスタグランジンは絨毛や腸管免疫をコントロールする重要な分子である。本研究成果により、硫酸化とグルタチオン化によるプロスタグランジン抱合代謝が炎症を抑える新たな機構を見出すことが出来た。腸は炎症疾患や癌が起こりやすい臓器であるため、プロスタグランジン抱合代謝物を有効に利用することで、腸の炎症性疾患の改善に期待ができるだけでなく、その他の炎症性疾患の改善に繋がることが期待される。
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