研究課題
若手研究(A)
肥満の進行により糖尿病や高血圧などの生活習慣病に罹りやすいことが知られている。脂肪組織の肥大化は、脂肪組織の脂肪幹細胞が増殖かつ分化し、成熟脂肪細胞数が増加することが一因である。しかし脂肪分化のON/OFFを決定づける分子機構はほとんど理解されていない。本研究ではその脂肪幹細胞において高発現しているNr4a familyに着目し、機能の解析を行った。Nr4a familyを安定発現させた脂肪前駆細胞を作製し機能解析したところ、脂肪分化抑制作用をもつことが明らかとなった。さらにNr4a familyは脂肪分化促進因子のプロモーターに結合してその作用を抑制することが明らかとなった。
脂肪幹細胞においてNr4a family が未分化性維持に寄与していることが示唆された。この結果は脂肪分化のON/OFFを決定づける分子機構の解明に繋がるため、脂肪幹細胞をターゲットとして肥満を予防する分子標的薬の探索へと発展させることが期待される。
すべて 2019 2018 2017 2016 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (24件) (うち国際学会 8件) 備考 (3件)
Biochim Biophys Acta Mol Cell Res.
巻: 1865 ページ: 470-479
Biochimica et Biophysica Acta
巻: 1865 号: 3 ページ: 470-479
10.1016/j.bbamcr.2017.12.005
Journal of Biological Chemistry
巻: 292 号: 31 ページ: 13034-13044
10.1074/jbc.m117.779405
Journal of Cellular Physiology
巻: 印刷中 号: 10 ページ: 2841-2850
10.1002/jcp.25709
https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/rinsho/index.html
https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/rinsho/
http://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/rinsho/index.html