研究課題
若手研究(A)
エポキシ化ω3脂肪酸などの生理活性脂肪酸が結合した酸化リン脂質の高感度定量系をLC-MS/MSを用いて構築し、エポキシ化ω3脂肪酸含有リン脂質を産生する酵素を同定するとともに、PAF-AH2による酸化リン脂質からのエポキシ化ω3脂肪酸の産生を証明することで、エポキシ化ω3脂肪酸の産生機構を解明した。またエポキシ化ω3脂肪酸の作用標的の候補分子を、核内受容体に着目したレポーターアッセイにより同定した。さらに、GW9662とエポキシ化ω3脂肪酸で共通して発現変動する遺伝子の中から、IgE受容体の活性化に関わる分子を同定し、その作用機序を分子レベルで解明した。
エポキシ化ω3脂肪酸の産生酵素や作用標的の候補がみつかったことで、酸化リン脂質から産生されるオメガ3系生理活性脂肪酸の産生・作用機構の全貌が見えてきた。GPCRを主な作用標的とするアラキドン酸カスケードと産生・作用機構が対照的であり、学術的意義は非常に大きい。エポキシ化ω3脂肪酸の産生酵素や作用標的は、アレルギー疾患治療薬の有効な創薬ターゲットとなる可能性があり、社会的にも重要な成果である。
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