研究課題/領域番号 |
17H05061
|
研究種目 |
若手研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
増田 真志 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (50754488)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
24,050千円 (直接経費: 18,500千円、間接経費: 5,550千円)
2019年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2018年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2017年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
|
キーワード | FGF23 / 慢性腎臓病 / エピジェネティクス / エピゲノム変化 |
研究成果の概要 |
本研究は、慢性腎臓病 (CKD) で上昇する血中レチノール濃度とFGF23エピゲノム変化の関係を解明することを目指す。CKDモデル動物へのall-transレチノイン酸(ATRA)やRA受容体(RAR)選択的アンタゴニスト 投与実験から、ATRAはRARγを介して血中FGF23濃度を低下させること示した。ルシフェラーゼアッセイの結果から、RAによるRARγ依存的なFGF23遺伝子転写活性低下効果はヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)が関与している可能性が示された。以上から、CKDで増加する血中レチノールはHDACを介して血中FGF23濃度の異常な高値の軽減に寄与している可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国の慢性腎臓病(CKD)患者は年々増加傾向で、CKDは新たな「国民病」とも言われている。CKDになると腎臓でのリン調節機構の破綻による高リン血症や異常なFGF23の上昇が、骨病変・血管石灰化等の骨ミネラル代謝異常(CKD-MBD)や筋萎縮・脂肪減少等のタンパク質-エネルギー障害(CKD-PEW)への発展に寄与することが考えられている。本研究成果は、CKD発症・進行だけでなく、CKDに付随して起こる様々な障害の理解につながり、CKDの新規予防・治療法確立にとって大きな一歩となった。また、エピゲノム変化に関しては未だ不明な点が多く、本研究成果がエピゲノム研究発展の一助となることが期待される。
|