研究課題
若手研究(A)
本研究では、ヘルペスウイルスによる誘導される宿主細胞因子におけるリン酸化の役割を解析した。その結果、(i) TLR3/mTOR経路がマウスの中枢神経系組織におけるHSVに対する初期免疫応答に貢献していること、(ii) MAPK/ERKシグナル経路が全てのヘルペスウイルスファミリーの代表的なメンバーにおけるウイルスの細胞間感染に関与することを見出した。これらの結果は、ヘルペスウイルスの生活環に宿主細胞因子におけるリン酸化が重要な役割を担っていることを解明しており、新しい抗ウイルス戦略構築の一助になると考えられる。
周知の通り、宿主キナーゼは極めて有望な創薬標的分子であることから、本研究成果は、ヘルペスウイルス感染症の克服に目掛けた重要な基礎的知見となることが期待される。また、数多くのウイルスが効率的な増殖に宿主キナーゼを利用することから、本研究で確立した研究手法や得られた知見は、他のウイルス研究にもフィードバックが可能であると考えられる。
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すべて 雑誌論文 (19件) (うち国際共著 2件、 査読あり 19件、 オープンアクセス 18件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (42件) (うち国際学会 14件) 備考 (3件)
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https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/Kawaguchi-lab/KawaguchiLabTop.html
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