研究課題
若手研究(A)
造血幹細胞は骨髄中に存在し、未分化性を保ちつつ生体内の生涯にわたる全ての血液細胞を供給することができる組織幹細胞の1つである。申請者は過去に造血幹細胞の休眠機構を明らかにすることで、造血幹細胞の冬眠状態維持にTGF-betaが重要であることを証明した。本プロジェクトでは申請者がこれまで報告してきた知見と経験を基に、骨髄微小環境における造血幹細胞の時間的動態を解析することで、複雑に入り組んだ造血幹細胞ニッチ細胞とその構造を明らかにし、in vitroにおける造血幹細胞の未分化性を保つ培養方法の確立を目指す足がかりにする基盤構築を目指した。
本研究課題は申請者がこれまでに蓄積してきた成果と技術をさらに洗練させ、骨髄微小環境における造血幹細胞の動態を時間的な軸を加えることにより、造血幹細胞が存在する骨髄微小環境の構造や構成している細胞の詳細をより鮮明にする。この造血幹細胞の未分化性を維持する微小環境の理解は、将来的に造血幹細胞を人工的に生体外で増幅する技術として不可欠であるとともに、白血病幹細胞などの血液疾患における新規治療法の確立にも重要であった。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (18件) (うち国際共著 18件、 査読あり 18件、 オープンアクセス 11件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (31件) (うち国際学会 5件、 招待講演 31件) 産業財産権 (2件)
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