研究課題/領域番号 |
17H05087
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
山本 拓也 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 免疫老化プロジェクト, プロジェクトリーダー (60752368)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
24,830千円 (直接経費: 19,100千円、間接経費: 5,730千円)
2019年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2018年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2017年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | エイズ / 潜伏感染 / 免疫療法 / アジュバント / HIV / SIV / CTL / 自然免疫 |
研究成果の概要 |
HIV-1は、一度感染すると体内から排除することが難しく、抗ウイルス薬の中断により再度増殖する。従って、エイズ根治にはHIV-1を体内から完全に排除する必要がある。免疫から逃れているウイルス潜伏感染細胞は、特にリンパ組織に集積していることがわかっており、その状況を反映することの出来る動物モデルを用いた新規治療法の検証が必要である。本研究により、我々は、抗ウイルス薬療法中の患者の臨床的特徴を反映したSIV感染慢性期抗ウイルス薬治療サルモデルを樹立した。その上で感染細胞を再活性化し、また同時に免疫反応を活性化し得るエイズ治療薬としてのSTINGリガンドの可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HIV-1に対する抗ウイルス薬は広く普及しているが、依然としてHIV-1感染症に対する根治療法の開発は世界的にも望まれており、本研究を含む新規治療法の開発研究の学術的、社会的意義は高いと考えられる。その目的達成のため、これまでサルを用いた急性期治療モデルは世界的にも多数報告されていたが、本研究により実臨床に近い慢性期治療モデルを世界に先駆けて樹立できたことは、エイズ根治に向けた大きな一歩を踏み出せたと考えられる。さらに、新規免疫療法となる可能性をもつ免疫賦活化剤としてのSTINGリガンドを同定することができたことで、本研究成果が、今後より具体的な新規治療法の確立へと繋がることが期待される。
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