研究課題
若手研究(A)
脳卒中は本邦における寝たきり、死亡の主な原因であり、まだ十分な治療法が確立していない。脳卒中の約7~8割を脳梗塞が占めており、脳梗塞における神経修復の詳細な分子メカニズムを解明することによって、脳卒中に対する新たな治療剤の開発を目指した。本研究では、脳梗塞組織における炎症と修復を制御する内在性の脳内因子を探索した。脳組織における新規の炎症惹起因子としてDJ-1タンパク質の同定に成功し、このような脳内因子を治療標的として、脳梗塞に対する治療薬開発が可能であると考えられた。
脳卒中は本邦や先進国における主な死因、寝たきりの原因となっている。有効な治療薬の開発によって、脳卒中を起こした場合でも回復が見込めるような次世代の医療を創り出す必要がある。我々は本研究において、脳梗塞後の炎症を惹起させる新規の脳内因子の同定に成功し、このような因子を治療標的として、新たな脳卒中治療薬の開発が可能となることを証明した。さらに詳細な分子メカニズムの解明により新たな治療剤開発につなげ、次世代に脳卒中医療を創り出したいと考えている。
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