研究課題
若手研究(A)
精細管を切り開いた層構造を再現した精細管シートデバイスによって、3 か月の長期にわたりSOX9、ZO1、ARを発現したセルトリ細胞シートを維持でき、精子形成も減数分裂の初期まで進展した。精細管形成過程を再現した培養法によって、生体内と類似した立体構造をもつオルガノイドができ、精子形成が減数分裂まで進展した。トランスクリプトーム解析によりセルトリ細胞の成熟に必要な転写因子と成熟マーカーの候補遺伝子を探索した。
不妊症の50~60%に関与する男性不妊の病態解明や治療法の開発をすすめるうえで、ヒトin vitro実験系の確立が重要である。特に細胞培養系によりiPS細胞を用いたin vitro精子形成が実現できれば研究推進が強く期待できる。本研究は、精細管の基本である層構造および精細管の管腔形成過程を再現することで精子形成を減数分裂初期まで進展させることができた。細胞培養下でのヒトin vitro精子形成の実現に向けた貴重な知見を得ることが出来た。
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