研究課題
若手研究(A)
網膜色素上皮細胞の上皮間葉転換(EMT)を抑制する低分子化合物をスクリーニングした結果、ROCK阻害薬が強力なEMT抑制効果を有することを確認した。同薬剤を、網膜下線維増殖モデル、網膜上線維増殖動物モデルに投与したところ有効な線維化抑制効果を有することを確認できた。眼内線維血管増殖を認める患者眼内液中で、ペリオスチン、テネイシンCの濃度が有意に高値であり、線維化の範囲と相関していた。以上より、線維化を反映する鋭敏なマーカーとして有用であることを論文で発表した。
ROCK阻害剤の眼内線維増殖に対する薬効、薬理学的解析がなされ、将来的に臨床応用されれば、患者の視機能維持が期待され、その社会貢献ははかり知れない。また、新規治療により硝子体手術や抗VEGF薬硝子体注射件数を減少させることができる可能性があり、患者負担の軽減だけでなく、医療財政の観点からも有益となる。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 1件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件)
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