研究課題/領域番号 |
17H06133
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
神田 展行 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (50251484)
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研究分担者 |
都丸 隆行 国立天文台, 重力波プロジェクト, 教授 (80391712)
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研究期間 (年度) |
2017-05-31 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
181,480千円 (直接経費: 139,600千円、間接経費: 41,880千円)
2021年度: 35,360千円 (直接経費: 27,200千円、間接経費: 8,160千円)
2020年度: 33,150千円 (直接経費: 25,500千円、間接経費: 7,650千円)
2019年度: 48,360千円 (直接経費: 37,200千円、間接経費: 11,160千円)
2018年度: 37,830千円 (直接経費: 29,100千円、間接経費: 8,730千円)
2017年度: 26,780千円 (直接経費: 20,600千円、間接経費: 6,180千円)
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キーワード | 重力波観測実験 / レーザー光輻射圧による重力波検出器の感度較正 / 重力波観測データの較正および解析 / 国際重力波観測網 / 一般相対性理論 / 重力波天文学・天体物理学 / 重力波観測 / 相対性理論 / データ解析 / レーザー干渉計 / 宇宙物理学 / レーザー干渉系 |
研究成果の概要 |
重力波観測において時空の歪みを正確に求める較正は不可欠である。本研究では較正についてハードウエア並びにデータ解析の両面から研究を推進した。 日本のKAGRA実験においてレーザー光輻射圧を用いた鏡の変移を励起する「フォトンキャリブレーター」を構築した。米国LIGOと協力して較正用レーザー強度の相対較正を達成した。さらに較正ハードウエアの不定性を1~2%程度まで抑えた。2020年の第3次国際共同観測においてはKAGRAの較正データの生成を行い、米国LIGO、欧州Virgoとリアルタイムで観測データを共有し、国際重力波観測網に貢献した。 また、時間-周波数領域での新しい解析手法も開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海外の重力波観測と直接に比較できる較正を達成したこと、リアルタイムでの観測データ共有を達成したことは、国際観測網への参加を具体的にしたことであり重要である。さらに、較正精度を改善して観測で得られる重力波波形の評価を定量的に行なった成果は、今後ブラックホールの時空や中性子星の高密度核物質のサイエンスに貢献する。これらは、重力波による新しい天文学・宇宙の観測にとって大きな学術的意義がある。 天体や宇宙についての知見は、社会的にも大きな関心を寄せられる内容であり、そのために必要な重力波観測の基礎技術を達成した。
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評価記号 |
検証結果 (区分)
A-
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評価記号 |
評価結果 (区分)
A: 当初目標に向けて順調に研究が進展しており、期待どおりの成果が見込まれる
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