研究課題/領域番号 |
17H06139
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
岡本 創 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (10333783)
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研究分担者 |
佐藤 可織 九州大学, 応用力学研究所, 助教 (00584236)
西澤 智明 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球システム領域, 室長 (10462491)
石井 昌憲 東京都立大学, システムデザイン研究科, 教授 (70359107)
岩井 宏徳 国立研究開発法人情報通信研究機構, 電磁波研究所電磁波伝搬研究センター, 主任研究員 (10359028)
中川 勝広 国立研究開発法人情報通信研究機構, 電磁波研究所リモートセンシング研究室, 室長 (80359009)
杉本 伸夫 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境計測研究センター, フェロー (90132852)
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研究期間 (年度) |
2017-05-31 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
192,270千円 (直接経費: 147,900千円、間接経費: 44,370千円)
2021年度: 13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2020年度: 13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
2019年度: 15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
2018年度: 59,930千円 (直接経費: 46,100千円、間接経費: 13,830千円)
2017年度: 90,090千円 (直接経費: 69,300千円、間接経費: 20,790千円)
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キーワード | ライダ / 雲レーダ / ドップラー / 地球観測衛星 / 雲微物理量 / 大気の鉛直流 / 積雲パラメタリゼーション / 気候変動予測 / 雲微物理特性 / 雲物理 / 鉛直流 / 氷粒子 / エアロゾル / 多重散乱 / 衛星観測 / 気候システム / 雲粒子 / 雲 / 高スペクトル分解ライダ / ドップラーライダ / 風速 / ライダ多重散乱 / 気候変動 / レーダ / ライダ多重散乱過程 / 気象学 / 地球観測 / リモートセンシング / 衛星 / 多重散乱過程 / 光学 |
研究成果の概要 |
地上と衛星の観測ギャップを克服する、多視野角・多重散乱偏光ライダ、高スペクトル分解ライダとドップラーライダで構成される次世代型アクティブセンサ複合観測システムを開発した。雲・エアロゾル・鉛直流の同時観測を実施し、雲対流パラメタリゼーションに直接導入可能な雲底の大気の上昇速度とそれより下層の力学場の関係式を確立した。この結果、気候変動予測で利用されてきた雲解像モデルの結果は、大幅に上昇流を過大評価することが判明した。さらに衛星解析から、雲底の上昇流の全球分布を初めて得る事ができた。衛星の全球統合解析データセットによって、気候変動予測モデルの検証と予測精度を向上させることが期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最新の全球結合モデル相互比較プロジェクトCMIP6において、前回のCMIP5と比較して地表面気温の上昇のモデル間の差が拡がった。これはモデル間の雲の表現の違いが主要因である。本研究では、新たな地上アクティブセンサの開発により、雲対流に関するパラメタリゼーションに導入可能な定式化を提案した。また散乱理論計算手法を進展させ、従来困難であった雲特性の抽出と複数のアクティブセンサ搭載衛星観測の統一的且つ長期解析を可能とした。提案のパラメタリゼーションは、全球気候変動予測モデルに直接適用が可能なものであり、雲再現性の不確定性を拘束し、気候変動予測の不確定性を低減するもので、社会的インパクトが大きい。
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評価記号 |
検証結果 (区分)
A
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評価記号 |
評価結果 (区分)
A-: 当初目標に向けて概ね順調に研究が進展しており、一定の成果が見込まれるが、一部に遅れ等が認められるため、今後努力が必要である
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