研究課題/領域番号 |
17H06154
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
牧野 彰宏 東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 教授 (30315642)
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研究分担者 |
小口 多美夫 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (90253054)
保田 英洋 大阪大学, 工学研究科, 教授 (60210259)
佐藤 和久 大阪大学, 超高圧電子顕微鏡センター, 准教授 (70314424)
北上 修 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (70250834)
Sharma Parmanand 東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 准教授 (80451623)
張 岩 東北大学, 金属材料研究所, 助教 (80645135)
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研究期間 (年度) |
2017-05-31 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
203,580千円 (直接経費: 156,600千円、間接経費: 46,980千円)
2020年度: 33,670千円 (直接経費: 25,900千円、間接経費: 7,770千円)
2019年度: 38,350千円 (直接経費: 29,500千円、間接経費: 8,850千円)
2018年度: 57,200千円 (直接経費: 44,000千円、間接経費: 13,200千円)
2017年度: 56,160千円 (直接経費: 43,200千円、間接経費: 12,960千円)
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キーワード | 磁性 / ナノ結晶 / 磁石 / L10 / レア・アース / FeNi |
研究成果の概要 |
L10-FeNi規則相は隕石中に極微量存在し、硬磁性を示すことから、これを人工的に合成する試みは種々行われてきたが、十分な成果は得られていない。 我々は、液体急冷法で得られたFeNi基アモルファス合金をナノ結晶化する技術を用い、硬磁性を有するL10-FeNi規則相を人工的に作製することに世界で初めて成功している。L10-FeNi磁石の高性能化を目指し100を超える合金組成の探査実験から、最適な組成と結晶化プロセスを見出し、最近、保磁力を最初の発見時の約1.5倍まで改善した。この値は希土類磁以外の主な金属系永久磁石(KS鋼等)を上回り、フェライト磁石に匹敵する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、L10-FeNi規則相の生成はある特定の限定された組成ばかりでなく広範なFeNiアモルファス合金の結晶化で起こる一般的な現象であり、低い結晶化温度を持つ合金で保磁力が高いことを明らかにしたことは次世代レアースフリー磁石の可能性を示し、Nd磁石の発明以来約半世紀を経て、新たな次世代磁石の扉を開いたといえる。 将来、次世代自動車や家電、産業機械の心臓部であるモータの省エネ化及び競争力を確保し、我が国産業全体の活性化に資するため、我が国における産業基盤に対する大きなリスクとなっている希土類元素に依存しない安定した社会インフラの構築に貢献する可能性がある。
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評価記号 |
評価結果 (区分)
C: 当初目標より研究が遅れ、研究成果が見込まれないため、研究経費の減額又は研究の中止が適当である
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