研究課題/領域番号 |
17H06232
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
原子力工学、地球資源工学、エネルギー学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
小西 康裕 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90167403)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
25,740千円 (直接経費: 19,800千円、間接経費: 5,940千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
2017年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
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キーワード | 高レベル放射性廃液 / ガラス固化妨害金属イオン / 分離技術 / 白金族元素 / モリブデン / バイオ分離 / 廃棄物処理 / 原子力エネルギー / 反応・分離工学 |
研究成果の概要 |
高レベル放射性廃液(HLLW)中のガラス固化妨害成分(白金族金属、モリブデン)に対する低コスト・高効率な分離技術の創出をめざして、新規な分離剤として食品分野の普及品であるパン酵母に着目し、そのバイオ分離能力の評価実験を模擬HLLW硝酸溶液を対象に行った。パン酵母は、放射線(線量 3000 Gy以下のガンマ線)の影響を受けずに放射線抵抗性を示し、模擬HLLW硝酸溶液からパラジウム、モリブデン、ルテニウムの順番に選択的に、各種の妨害成分を高効率に酵母細胞に吸着分離できることを見出した。この研究成果は、市販のパン酵母がガラス固化妨害成分の分離剤として応用できる可能性を示唆するものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高レベル放射性廃液に含まれるガラス固化妨害金属(パラジウム、モリブデン、ルテニウム)の分離・除去に対して、放射性環境下であるのも拘わらず、微生物を活用しようとする発想自体が挑戦的・独創的で、国内外の従来研究には皆無の発想である。学術的な観点からは、「放射性廃棄物の減容化・有害度低減」と「微生物機能の応用」を融合した学際的研究の先駆けとなるものであり、バイオ分離をベースにした革新的な放射性廃棄物処理技術の創出に繋がる。社会的意義としては、妨害金属に対する低コスト・小効率な分離技術の開発は、ガラス固化体の発生量削減・高品質化を図るうえで重要な知見であり、放射性廃棄物の減容・有害度低減に繋がる。
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