研究課題
挑戦的研究(開拓)
本研究では,新しい医薬品や機能性材料,またそれらの原料として潜在的に有用なキラルケイ素分子の実用的な不斉合成法の開発と応用研究を行なった.その成果として,生物活性分子のキラル構造として有用なキラルシクロペンタンやキラルオキサンのキラルケイ素類縁体の光学活性体を高効率的に合成することに成功するとともに,ナトリウムチャネルに強く結合する生物活性キラルケイ素分子を開発することに成功した.これらの研究成果は「キラルケイ素テクノロジー」の有用性を強く支持するものである.
本研究では,多様かつ高度に官能基化されたキラルケイ素分子が合成可能であり,それらに生物活性などの有用な機能が発現することを明らかにした.これらの成果は,医薬品開発や機能性分子開発において限定されてきた「構成元素」を拡張することで,合成可能な分子群が飛躍的に展開されることを示し,今後,有機合成化学を基盤とする多くの研究領域に大きな波及効果をもたらすことが期待される.
すべて 2020 2019 2018 2017
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (20件) (うち国際学会 4件、 招待講演 5件) 図書 (1件) 産業財産権 (1件)
Journal of Organic Chemistry
巻: 85 号: 6 ページ: 4165-4171
10.1021/acs.joc.9b03350
Chemistry Letters
巻: 48 号: 7 ページ: 726-729
10.1246/cl.190170
130007674910
有機合成化学協会誌
巻: 75 号: 9 ページ: 898-908
10.5059/yukigoseikyokaishi.75.898
130006068822
Synlett
巻: 28 号: 18 ページ: 2445-2448
10.1055/s-0036-1590826