研究課題
挑戦的研究(開拓)
近年、組織透明化技術の開発によって、蛍光顕微鏡による神経回路構造のイメージングは飛躍的に進んだが、取得した画像からどのようにして神経突起を認識し、回路のトレースをするかという点が課題である。本研究においては、ポスト透明化の神経回路解析における次の課題の克服を目指した。具体的には、1) 回路機能と関連づけられた任意の神経細胞を標識する手法、2) 高密度多色標識の手法を開発し、1細胞の解像度での神経回路解析を目指す。さらに3) 多色標識標本から神経回路形態の抽出を行うための手法の開発を行った。
本成果によって、特定の神経回路の標識や多くの神経回路の多重標識が可能となった。既に我々が開発した組織透明化技術と組み合わせることで、神経投射や回路構造の大規模かつ定量的な解析が可能となった。この技術によって、神経発達、神経発達障害、精神疾患のモデル動物において、神経回路の定量的な記述が可能となり、この分野の研究の発展に寄与することが期待される。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件、 招待講演 2件) 備考 (4件)
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