研究課題/領域番号 |
17H06263
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬学およびその関連分野
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
松下 正之 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30273965)
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研究分担者 |
片桐 千秋 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00443664)
高松 岳矢 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90801431)
早川 朋子 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30420821)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
2019年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2018年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2017年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | 細胞膜 / ペプチド / 神経疾患 / 細胞内除法伝達 / 血液脳関網 / 胎盤 / 抗体 / ペプチドライブラリー / 細胞膜通過 / 腫瘍 / 血液脳関門 / DDS / CPP |
研究成果の概要 |
私たちは、細胞内に侵入するペプチドにタンパク質などの高分子を結合させることにより、目的の物質を直接細胞内に導入し、生体機能を制御する方法の開発を行ってきた。ウイルスを用いる方法と違い、タンパク質を直接細胞内に導入するためDNA損傷による癌化などの副作用がなく、幹細胞制御技術や医療への応用が急速に広まっている。しかしながら、世界中で開発されている細胞内侵入ペプチドは全ての細胞種に侵入するため、本研究で目的の細胞にのみ選択的に侵入可能なペプチドを研究した。これまで開発してきた目的の臓器や細胞にのみ輸送可能なペプチドによる疾患モデルでの治療効果の検討や新たに血液脳関門透過ペプチドの開発を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
健康社会の実現に向け、疾患の早期診断や副作用のない治療を推進するためには、疾患罹患細胞への的確な診断薬や治療薬物の送達が待望されている。各種の臓器や細胞に選択的に侵入する技術をペプチドを用いて創出したものであり、幅広い疾患診断・治療法の開発に応用可能な基盤技術になる。人工ペプチドを用いた診断・治療システムが確立されると、それに付随する診断用の化合物などの多種類のイメージング用プローブの開発や、細胞選択的侵入ペプチドを利用する新しい医療機器の開発に繋がることが期待される。また、本システムは各種臓器、細胞を標的とすることが可能であり、癌だけでなく他疾患や基礎研究への幅広い波及効果も期待できる。
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