研究課題/領域番号 |
17H06265
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高岡 晃教 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (30323611)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2017年度: 13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
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キーワード | 自然免疫応答 / RIG-I / インターフェロン / がん細胞 / 細胞死 / 新規キナーゼ / 細胞内局在 / シグナル伝達 / シグナル伝達経路 / 腫瘍 / がん / パターン認識受容体 / アダプタータンパク質 / 自然免疫系 |
研究成果の概要 |
本研究により細胞質RNAセンサーであるRIG-Iを介する、新しい経路を見出した。この経路はこれまで報告されていたアダプター分子を介するサイトカイン応答等を誘導する基本経路とは異なり、正常細胞へは影響を与えずがん細胞選択的に細胞死を引き起こすものであった。興味深いことに、この正常細胞とがん細胞の応答性の違いは、ある特定のキナーゼ分子の細胞内における局在の違いであることもわかった。がん細胞選択性のメカニズムの詳細を明らかにし、新たな切り口から自然免疫シグナルを用いた直接的ながん細胞の選択的破壊と腫瘍免疫賦活化を狙ったデュアルな効果が期待されるがん治療薬の創出へ結びつく可能性が期待された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん治療において自然免疫療法は、従来の抗癌剤と比べ副作用が少ない利点で期待されている。自然免疫系賦活化(核酸刺激)によって、様々な癌細胞が死滅することが報告されている。しかし、がん細胞の細胞死が一般的に知られる癌細胞内のインターフェロン(interferon;IFN)の作用に依存する説には見解が分かれていた。我々は、核酸によってIFNを誘導するシグナル経路とは異なる新しいがん細胞を死滅させるシグナル経路を同定した。
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