研究課題/領域番号 |
17H06496
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
白水 貴大 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 特任研究員 (80804608)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ベクター / マラリア / ヴェノム / ベクターコントロール |
研究成果の概要 |
マラリアなどのベクター媒介性感染症の予防にはベクターコントロールが最重要である。しかし近年、既存の殺虫剤の環境や人体への悪影響、殺虫剤耐性蚊の出現などの問題から新たなベクターコントロールの開発が望まれている。そこで本研究では、次世代の殺虫分子として注目されている殺昆虫天然毒「ヴェノム」の利用に着目し、ステージ特異的ヴェノム発現原虫によるベクター媒介性感染症の制御法の開発を目指した。解析の結果、蚊に対して強い毒性効果を示すヴェノムが同定され、作製したヴェノム発現原虫のベクターステージへの伝播能が確認された。本研究により、ヴェノム発現原虫による新規ベクターコントロール法の開発が期待された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マラリアは蚊によって伝播されるベクター媒介性感染症の一つであり、未だ年間の死亡者数が約40万人以上を超える世界最大の感染症である。近年の殺虫剤耐性などの課題を克服する次世代の殺虫分子として、有毒生物由来の殺昆虫天然毒「ヴェノム」の利用が注目されているが、従来の殺虫剤散布のような使用法では多大なコストを要することが課題であった。本研究により、蚊に対して毒性作用の高いヴェノムが同定され、作製したヴェノム発現原虫はベクターステージへの伝播能を有することが示唆された。今後のさらなる研究により、ベクターステージ特異的ヴェノム発現マラリア原虫により蚊を殺傷する新規ベクターコントロール法の開発が期待された。
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