研究課題/領域番号 |
17H06517
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
設計工学・機械機能要素・トライボロジー
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
神田 航希 東北大学, 工学研究科, 助教 (60803731)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | バイオトライボロジー / 血漿タンパク質 / 変性 / 血漿タンパク質吸着 / 変性抑制 / 低摩擦発現 / トライボロジー / タンパク膜 / メカニカルシール / タンパクフィルム / 表面自由エネルギー / 補助人工心臓 |
研究成果の概要 |
血漿タンパク質の非変性条件下における摩擦試験を行うため,ダブルネットワーク(DN)ゲルを摩擦試験片対の片方に用いて摩擦試験を行った.非変性状態に支配されるアルブミン膜がSiCディスク上に形成され,さらにアルブミン中の摩擦係数は水中と比較して低下する.またフィブリノーゲン中における摩擦係数はアルブミン中と比較して低下し,さらにフィブリノーゲンの吸着量は摩擦により増加する.またアルブミンとフィブリノーゲンの混合溶液中の摩擦係数はアルブミン溶液中と比較して低下した.これより血漿タンパク質同士の相互作用が低摩擦発現の鍵を握ることが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は摩擦条件下において形成される血漿タンパク膜の形成機構や,膜を構成する血漿タンパク質同士の相互作用に着目している.さらにDNゲルの導入により変性抑制条件下での摩擦試験を可能としており,血漿タンパク膜による低摩擦発現条件の解明にも寄与する.これは低摩擦を長期的に発現する補助人工心臓用メカニカルシールのしゅう動面設計指針提案のための基礎的な研究である.また他の人工臓器の摩擦特性向上のための知見となる.
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