研究課題/領域番号 |
17H06519
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
金 相侖 東北大学, 金属材料研究所, 助教 (20801442)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 全固体電池 / 固体電解質 / 超イオン伝導体 / 錯体水素化物 / 固体電解質/電極界面 / 水素化物 / リチウム電極 / イオン伝導 / 二次電池 |
研究成果の概要 |
本研究では、新規イオン伝導物性を有する錯体水素化物の創出を目指して、複数の錯イオンの固溶、錯イオン内の水素欠損といった錯体水素化物の新しい結晶構造制御指針の確立と構造無秩序高温相の室温安定化を行なった。類似の構造と同じ価数を有する[CB9H10]-と[CB11H12]-を分子レベルで共存化し意図的に構造を無秩序化することで、構造無秩序高温相の室温合成が可能となり、これまでの錯体水素化物固体電解質の中で最も高い6.7 × 10-3 S cm-1の室温伝導率を得ることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
以下の特徴を持つ本研究は、錯体水素化物の特性改善だけでなく、新しい材料設計指針と新しい研究領域の開拓、という観点でも極めて将来性に溢れた研究として位置付けられる。 これまで錯体水素化物において全く報告例のない“錯イオンの分子レベルでの共存化”による新規材料物性の創出という、固体電解質材料の新たな指導原理を提案している。また、固体電解質研究の主流となっている酸化物や硫化物とは異なる物性を実現し、高い潜在性を持ちながらも蓄電池材料としての認識が限定的であった錯体水素化物の学術的・社会的価値を格段に高めるとともに、固体電解質としての材料科学・材料学問において新たな研究領域を切り拓くものと期待される。
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