研究課題/領域番号 |
17H06523
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中川 学 東北大学, 加齢医学研究所, 分野研究員 (40800983)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | プロレニン / レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系 / 脳発達 / 老化 / 放射線 / 発生・分化 / 脳・神経 / 生理学 |
研究成果の概要 |
本研究では先行研究で脳萎縮との相関関係が見出されているレニン・アンギオテンシン系(RAAS)の新規構成因子であるプロレニン受容体(PRR)に着目し、PRRの脳機能への寄与を検討した。PRR遺伝子の一塩基多型(SNP)rs6609080は成人女性において両側基底核領域の灰白質体積への影響、流動的知性への影響が示唆される結果が得られた。本結果はRAASが血圧調整としての従来の役割だけでなく、脳発達へ関与していることを示す新規の知見である。RAASの脳発達・認知機能への関連性を明らかにしていくことが、認知症をはじめとする脳疾患予防・治療戦略の基盤を構築する上で重要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レニン・アンギオテンシン系(RAAS)は体内で血圧調整や体液量調整を行なうホルモン系であるが、この古典的役割に加えて本研究ではこの新規構成因子であるプロレニン受容体(PRR)の一遺伝子多型が人の流動的知性や脳の基底核の灰白質体積に影響を与えることが示された。PRRは脳萎縮との相関関係が見出されており、RAAS 因子の脳萎縮への関与とその作用機序を検討することでPRRによる認知症をはじめとする脳疾患予防・治療戦略の構築が期待される。
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