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運動部活動における「指導者言説」に関する歴史社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17H06539
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 スポーツ科学
研究機関筑波大学

研究代表者

下竹 亮志  筑波大学, 体育系, 特任助教 (70801299)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード運動部活動 / 規律 / 自主性 / 指導者言説 / 教育的技法 / フーコー / 根性論 / 指導者 / 言説
研究成果の概要

本研究は、これまでの研究において看過されてきた「指導者言説」を対象として、戦後の運動部活動をめぐる言説空間の再構成を目指すものである。具体的には、これまでの運動部活動における中心的な教育的価値として議論の対立軸であった「規律」と「自主性」に着目し、その二項対立的な把握の仕方を乗り越えることを試みた。その結果、「規律」と「自主性」が「教育的価値」ではなく、「教育的技法」として結びつきながら指導者に用いられていることが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、運動部活動の「規律」的実態を批判し、「自主性」にその「教育的価値」を見出してきた先行研究とは異なり、むしろ「教育的技法」として両者が結びつきながら指導者に用いられてきたことを明らかにした点に学術的な意義がある。なぜなら、「自主性」が存在しないのではなく、研究者の想定とは異なる形で用いられているならば、「自主性」こそが「教育的価値」なのだとする主張は運動部活動の一側面を捉えているに過ぎないからである。運動部活動において「自主性」は抑圧されてきたのではなく、むしろ常に既に生み出されてきたものである。

報告書

(3件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 運動部活動における「指導者言説」の歴史社会学序説2019

    • 著者名/発表者名
      下竹亮志
    • 雑誌名

      スポーツ社会学研究

      巻: 27 号: 1 ページ: 59-73

    • DOI

      10.5987/jjsss.27-01

    • NAID

      130007628362

    • ISSN
      0919-2751, 2185-8691
    • 年月日
      2019-03-30
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 運動部活動の指導者は何を語ってきたのか?2019

    • 著者名/発表者名
      下竹亮志
    • 雑誌名

      日本体育学会第69回大会体育社会学専門領域研究会報告書

      巻: ― ページ: 5-8

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 運動部活動の指導者は何を語ってきたのか?2018

    • 著者名/発表者名
      下竹亮志
    • 学会等名
      日本体育学会第69回大会体育社会学専門領域研究会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 招待講演
  • [図書] 石坂友司・松林秀樹編、『一九六四年東京オリンピックは何を生んだのか』2018

    • 著者名/発表者名
      下竹亮志
    • 総ページ数
      252
    • 出版者
      青弓社
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2017-08-25   更新日: 2020-03-30  

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