研究課題/領域番号 |
17H06554
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
原 勇介 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (20806434)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 小児急性骨髄性白血病 / 遺伝子解析 / リスク層別化治療 / 乳幼児における急性骨髄性白血病 / 乳幼児に特化した層別化治療 / 予後因子の探索 / 癌 / 遺伝子 / 白血病 |
研究成果の概要 |
本研究では小児急性骨髄性白血病(AML)のうち乳幼児に特化した遺伝子異常の同定やリスク層別化治療の構築を目的とした。AML-05研究に参加した症例の検体を使用した。既知の遺伝子異常においては、融合遺伝子のCBFA2T3-GLIS2やNUP98-KDM5Aが予後不良因子であった。各年齢層で高頻度に検出される融合遺伝子であるKMT2A遺伝子再構成やCBFB-MYH11は乳児と年長児で予後に違いがあった。有意な遺伝子異常が検出されなかった症例は次世代シークエンサーによる解析を行い、これまで報告のない遺伝子異常が複数検出された。今後、乳幼児AMLのより精密なリスク層別化治療が構築されることが望まれた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児の急性骨髄性白血病(AML)の治療成績は60%程度であり、治療成績の改善が望まれている。また、小児AMLの中でも各年齢でその特徴や治療成績は異なり、各年齢層の特徴に応じた治療の強化や減弱を行うことで、より治療成績は改善すると予測される。本研究では特に乳幼児例に主眼を置いて詳細な遺伝子解析及び臨床的意義の解析を行った。一部の遺伝子異常は乳幼児と年長児で異なる予後を辿ることが判明し、年齢を考慮せずに小児AMLを画一的に治療することは、症例によっては治療強度を誤ってしまう可能性が示された。また、新規の遺伝子異常を多数発見したため、治療に応用できるよう今後より詳細な解析を行う予定である。
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