研究課題/領域番号 |
17H06559
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
村田 倫一 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 特任研究員 (90802588)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | スキーマ療法 / うつ病 / 臨床心理学 / 社会科学 |
研究成果の概要 |
【目的】本研究は以下2点を検討した。研究1)慢性うつ病患者の早期不適応的スキーマとスキーマモードそして愛着の特徴の検討、研究2)慢性うつ病患者に対するスキーマ療法の有効性の検討。 【成果】研究1)慢性うつ病は大半の早期不適応的スキーマとスキーマモードの影響を受けていることに加え、両親に対して回避的態度を取り易いことが明らかとなった。研究2)スキーマ療法は慢性うつ病に対して非常に有効であることが認められた。なお、研究協力者の確保に困難が生じたため、当初予定していたRCT試験を、シングルアーム試験に変更し実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本人の慢性うつ病患者にスキーマ療法を用いて介入する際には、特に遮断防衛モードに注意を払う必要があることが明らかとなった。また、これまでに慢性うつ病は治療が困難であるとされてきたが、20回の短期的な介入であっても、スキーマ療法は日本の慢性うつ病患者のうつ症状に対して効果があることが認められた。これにより、うつ病重症化に伴う生命損失、経済損失を防ぐ一助なることが示唆されたことは意義あるものと考える。
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