研究課題/領域番号 |
17H06563
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
石井 聖二 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (50468493)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大脳皮質 / 樹状突起 / 環境ストレス応答 / アルコール曝露 / 環境ストレス / アルコール / ゴルジ体 / アルコール投与 |
研究成果の概要 |
大脳皮質特異的に一次繊毛を欠損したマウス(Ift88 cKOマウス)を作製し、生後7日目のIft88 cKOマウスにアルコールを投与したところ、Ift88 cKOマウスでは、細胞質内に特異的な斑点状の活性型Caspase-3シグナルが多数散在する事を見出した。そこで、アルコール曝露下でのcKOマウス群における神経細胞の樹状突起の長さ、および分枝の複雑度を解析したところ、いずれも優位に減少することを見出した。以上の結果から、臨界期後に一次繊毛に依存して誘導されるストレス応答シグナルの存在が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一次繊毛の形成、機能異常に起因すると考えられている遺伝性疾患は総称して繊毛病(シリオパチー)と呼ばれ、網膜色素変性症、嚢胞腎、多指症、水頭症、不妊、肥満など、多岐にわたる症状を呈することが知られている。本研究において「環境ストレスに対する一次繊毛を介した臨界期中枢神経系の防御機構」の分子基盤を明らかにする事で、ストレス応答という新たな視点から一次繊毛に対する理解が深まるものと期待される。本研究において得られた知見は、今後、多岐にわたる繊毛病の発症メカニズムの理解や新たな治療法への応用に貢献できるものと考えられる。
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