研究成果の概要 |
REBOAは近位の昇圧と同時に遠位臓器虚血を惹起する.バルーン部分遮断(P-REBOA)は虚血軽減が期待されるが,血圧や血流は必ずしも臓器灌流は反映しない.本研究では生体ブタのP-REBOA(バルーン容量, 0, 20, 40, 60, 80, 100%)中に造影CT perfusion(2分間スキャン)を行い,肝実質・門脈(肝臓灌流),下腸管膜静脈(SMV, 腸管灌流)のTime-density curve(X軸, sec; Y軸, HU)とその曲線下面積(AUC)を評価した.バル-ン容量と肝実質・門脈・SMVのAUCは遮断強度と線形に低下し,臓器灌流の指標となる可能性がある.
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