研究課題/領域番号 |
17H06591
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
財政・公共経済
|
研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
佐藤 香織 国士舘大学, 経営学部, 講師 (90806431)
|
研究協力者 |
大湾 秀雄
黒田 祥子
|
研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 人事経済学 / メンタルヘルス / 労働時間 / 人事データ / 働き方 / 企業内労働市場 / 経済政策 / 労働経済学 |
研究成果の概要 |
本研究では、1社の日本企業の人事パネルデータを用いて、労働者のメンタルヘルスと働き方(残業時間、深夜労働時間、勤務間インターバル、土日出勤)の関連を職種別に明らかにした。ブルーカラー、ホワイトカラーの両職種においては残業時間の多さが、ホワイトカラーでは土日出勤の多さが、有意にメンタルヘルスの悪化と関連していた。両職種共に勤務間インターバルとメンタルヘルスには関連が見られなかった。これらの結果は、日毎の休息よりも週末のまとまった休息時間を確保することが、労働者のメンタルヘルスの良好さにつながることを示唆している。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では職場のメンタルヘルスの悪化が問題となっており、働き方改革により長時間労働の削減や勤務間インターバル制度の導入が進みつつある。本研究では働き方全般に渡る客観的なデータを用いて、働き方と労働者のメンタルヘルスとの関連について、職種別に検討を行った。得られた結果は働き方改革に関連する政策の有効性に関して示唆を提供する。また、職種によってストレスにつながる働き方が異なる可能性が示されたことから、労働者のストレス対策には仕事特性を考慮する必要があると考えられる。以上より、本研究は労働者のストレスに配慮した勤務制度の設計に関して重要な知見を提供するものである。
|