研究課題/領域番号 |
17H06599
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
Koehlinger Fabian 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 特任研究員 (70800556)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | intrinsic alignments / consistency / cosmic shear / HSC / Cosmology(experiment) / Gravitation / Cosmology (experiment) |
研究成果の概要 |
アインシュタインの相対性理論によれば、宇宙の構造による重力は銀河から発せられた光の経路を妨げる重力レンズ効果と呼ばれる現象を引き起こす。重力レンズ効果による銀河の形状の歪曲は非常に小さな効果ではあるが、数百万個の銀河のイメージを組み合わせることで宇宙論パラメータの制限が可能である。銀河の形状と潮汐力場には相関があるためこれを無視して宇宙論パラメータを正確に制限することはできない。また、宇宙論解析はその他の宇宙論手法を用いた制限結果と比較する必要がある。この研究では銀河の形状と潮汐力場の相関を評価する手法を確立するだけでなく、様々な宇宙論手法による結果をより直接的に比較する統計手法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
様々な銀河サーベイが行われている今、各サーベイが行った宇宙論解析結果を厳密に比較する統計手法の確立の重要性は計り知れない。宇宙論解析は、たとえそれが同じような手法であってもデータの性質や手法の細かな手順が異なるため単純に結果のみを比較することはできない。またそれ以前にデータの性質と解析手法の妥当性を評価する必要がある。そのためこの研究ではデータと解析手法の一貫性を評価する統計手法を確立した。これは宇宙論解析だけでなくその他の分野にも適用可能な汎用性の高い手法である。また、他に重力レンズ効果シグナルにおける銀河の形状と潮汐力場の相関の系統誤差としての寄与を間接的に測定することにも成功した。
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