研究課題/領域番号 |
17H06602
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
酒井 明人 東京大学, 物性研究所, 助教 (10806087)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 多極子 / トポロジー / 異常ネルンスト効果 / 物性実験 / 強相関電子系 / 多極子秩序 / 近藤効果 / 熱膨張 |
研究成果の概要 |
電子相関の強い多極子系におい新規量子物性を探索することを目的として本研究を行なった。その結果、PrV2Al20において磁気八極子秩序が実現していることがわかった。 またCo2MnGaにおいて量子リフシッツ転移による室温巨大異常ネルンスト効果を発見した。これらの成果は論文にまとめられ、国内外の会議でも講演を行なった本研究に関連して日本物理学会若手奨励賞も受賞した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スピンゆらぎによる超伝導や量子臨界現象の理解が進む一方、多極子による量子物性の理解はあまり進んでいない。本研究は混成する多極子による新しい量子状態の発見を示唆するものであり大きな学術的価値がある。 室温での巨大異常ネルンスト効果を発見し、その発現機構を明らかにしたことは今後の熱電変換やスピントロニクスへの応用を期待させる。またワイル点の量子リフシッツ転移が異常ネルンスト効果の対数的増大に寄与しており、学術的にも大変興味深い。
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