研究課題/領域番号 |
17H06604
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
悪原 岳 東京大学, 地震研究所, 助教 (30802954)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 地震学 / 沈み込み帯 / 海底地震計 / デコンボリューション / マルコフ連鎖モンテカルロ / ベイズ統計 / 地震波解析 / レシーバ関数 / 巨大地震断層面 / 間隙流体圧 / ブラインド・デコンボリューション / マルコフ連鎖モンテカルロ法 / ブラインド・デコンボリューション法 / レシーバ関数解析 |
研究成果の概要 |
沈み込み帯の巨大地震断層面における断層すべりのふるまいは、間隙流体圧に大きく左右されることが知られている。間隙流体圧が高い場所では、遠地地震のP波がS波に効率よく変換される(Ps変換波と呼ばれる)ため、Ps変換波を詳しく調べることで、地下の間隙流体圧を明らかにすることができる。本研究では、海底地震計の波形記録から、Ps変換波をより正しく抽出するためのアルゴリズムの開発に成功した。 同手法を、西南日本沈み込み帯に設置された海底地震計に適用し、巨大地震断層面の間隙流体圧を明らかにする研究を継続している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地震計で記録された地震波形から、地下構造に関する情報を引き出すための、新しい計算手法を開発した。海底では、海面と海底の間で地震波が何度も反射を繰り返し、地震波形上にノイズとして混入する。従来広く使われていた計算手法では、このノイズが悪影響を及ぼし、正しい地下構造の情報を抽出することができなかった。本研究では、コンピュータの処理能力を活かした現代的な統計手法を用いることで、この問題を解決する新手法を開発した。新手法によって、これまで調査が難しかった、沈み込み帯巨大地震断層面の調査が可能となり、巨大地震のふるまいに関する新たな知見が期待される。
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