研究課題/領域番号 |
17H06606
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山田 昌樹 東京大学, 地震研究所, 特任研究員 (40806402)
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研究協力者 |
佐竹 健治
前野 深
藤野 滋弘
楠本 聡
王 宇晨
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 鬼界カルデラ噴火 / 火砕流 / 火山性津波 / 津波堆積物 / 鬼界アカホヤ噴火 / 津波シミュレーション |
研究成果の概要 |
本研究では,大規模カルデラ形成噴火が発生した際の津波リスクを評価するため,7300年前に東シナ海の浅海域で発生した鬼界カルデラ噴火を例に,津波の規模と発生要因の解明を試みた.大分県,徳島県,和歌山県の沿岸低地において採取した堆積物コア試料から,この噴火による鬼界アカホヤ火山灰の直下に存在するアカホヤ津波堆積物を発見した.カルデラ崩壊と火砕流の流入を仮定して津波シミュレーションをした結果,アカホヤ津波堆積物が見つかっている沿岸低地に津波を遡上させるためには,火砕流の流入のみでは不十分であり,30~90分程度の比較的速いスピードでカルデラ崩壊が発生した可能性が高いことが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カルデラを形成するような大規模噴火は極めて低頻度で発生するイベントであるため,実際に観測することは難しい.本研究では,火山噴出物などに関する先行研究によって噴火の規模や様子が概ね分かっている鬼界カルデラ噴火を研究対象にし,また地質記録と数値計算を組み合わせたことで,7300年前の鬼界カルデラ噴火に伴って同時に発生したと考えられている巨大津波の規模と発生要因をある程度明らかにすることができた.世界中の浅海域に火山は多く存在しており,本研究成果は大規模噴火を起こした際に発生し得る津波のリスク評価に貢献すると言える.
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