研究課題/領域番号 |
17H06627
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用薬理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井上 雄太 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (10802358)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 癌 / がん |
研究成果の概要 |
我々が発見した腫瘍血管が一過性に破綻しドラッグデリバリーシステム(DDS)が腫瘍組織に噴出する動的な血管透過性亢進現象(nano-eruption: NE)の機序解明と制御による腫瘍組織深部へDDSを送達を目的に、TGF-β阻害薬とクロロキンの併用でNEの変化を検討した。その結果、TGF-β 阻害薬投与群ではNEの発生回数が増加し持続時間が有意に亢進した。クロロキン群では発生回数に有意な変化は認めなかったが、増大速度と拡散面積の増加が認められ、TGF-β阻害薬とは異なる機序でNEによる薬剤送達効果を増大させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Nano eruptionは2016年に初めて報告された。この腫瘍血管が一過性に破綻し高分子ナノミセル薬剤が腫瘍組織へ噴出する動的透過経路を利用して新たなドラッグデリバリーシステムを構築できればこれまでにないがん治療の選択肢となりうる。そのためにはNano eruptionの機序解明と制御が必要だが、本研究でNano eruptionの発生変化を明らかにすることはその第一歩となる。また、これまで薬剤併用によるNano eruptionの変化は報告されていないので本研究の論文化は学術的分野からの関心も高いと思われる。
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