研究課題/領域番号 |
17H06634
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
管 析 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80704329)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 皮膚T細胞リンパ腫 / 制御性B細胞 / B細胞 / CTCL |
研究成果の概要 |
本研究の目的は皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)の腫瘍環境におけるB細胞の役割を明らかにすることであった。進行期のCTCL患者では健常人と比較してIL-10産生B細胞の割合が減少していた。IL-10産生B細胞の割合数はCTCLの病勢マーカーである血清LDH値、血清sIL-2R値と有意な逆相関を認めた。一方、IL-17A、IL-23、GM-CSF、IL-1beta、IL-35、TGF-beta、IL-4、IL-6の発現に関してはCTCL患者と健常人の間で明らかな違いは認めなかった。以上の結果より、IL-10産生制御性B細胞の減少がCTCLの進行に関与している可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CTCLの腫瘍環境におけるB細胞の役割は明らかとなっていなかったが、IL-10産生制御性B細胞の減少がCTCLの進行に関与している可能性が考えられた。これらの結果からCTCLにおける制御性B細胞をターゲットとした新規治療法に結ぶ付く可能性がある。癌の種類によって制御性B細胞の役割は様々であり、悪性腫瘍と制御性B細胞の関係に関してはさらなる研究が必要である。
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