研究課題/領域番号 |
17H06643
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石橋 牧子 東京大学, 医学部附属病院, 特任臨床医 (60802395)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 軟骨細胞 / 再生医療 / 再生医学 |
研究成果の概要 |
質の高い組織再生を実現するためには、適切な細胞の選択は必須である。培養耳介軟骨細胞の中には様々な軟骨基質形成能を持つ細胞が混在しているという問題があり、生理的軟骨に類似した均一な軟骨基質を得るのは難しい。そこで本研究では、培養ヒト耳介軟骨細胞から軟骨形成能が高い細胞群を同定する方法を検討し、その細胞群の特性を評価した。加えて、臨床応用を目指す上で細胞数の確保が必要になることから、軟骨基質産生能を維持した 培養拡大法を検討した。得られた知見は軟骨再生医療技術の一助となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍や外傷、先天異常、低形成が生じた場合には、低侵襲で且つ機能的、審美的な再建が必要とされる。その手段の一つとして、再生医療・組織工学的アプローチがあるが、質の高い組織再生を実現するためには適切な細胞の選択が重要である。本研究では、軟骨再生医療における軟骨基質供給源となりうる有用な細胞集団の抽出・濃縮法として、増殖速度を用いた方法の有用性を検証した。きわめて独創的な細胞抽出方法が確立されれば、簡便に移植に必要な細胞量を確保できるという点で、これまでなしえなかった生理学的な軟骨に類似した質の高い再生軟骨組織の構築への重要な足掛かりとなり、軟骨再生医療の更なる発展に繋がる有益な知見を提供する。
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