研究課題/領域番号 |
17H06656
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
安藤 史顕 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 特任助教 (80804559)
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研究協力者 |
森 修一
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 先天性腎性尿崩症 / AKAPs / PKA / AQP2水チャネル / AKAPs-PKA結合阻害剤 / AKAPs-PKA結合阻害 / AQP2 / 低分子化合物 / 誘導体展開 / 医学 / 腎臓 / 尿崩症 / 創薬 |
研究成果の概要 |
先天性腎性尿崩症は抗利尿ホルモンであるバゾプレシンの受容体に機能喪失型変異があることから、尿濃縮力が破綻し多尿となる疾患である。尿濃縮にはcAMP/PKA/AQP2水チャネル シグナルの活性化が必要であり、我々はPKAの直接活性化に着目した。PKAの細胞内局在と活性はアンカータンパクであるAKAPsに規定されている。PKAとAKAPsの結合を阻害する低分子化合物は、腎臓集合管のPKA活性を上昇させ、マウス腎臓においてバゾプレシンと同等のAQP2活性化効果を発揮した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昼夜を問わない多尿と脱水症の回避に必要な多量の飲水は、先天性腎性尿崩症患者のQOLを著しく低下させ、社会活動の制限を招く。さらに、多尿は精神発達遅滞や腎機能低下などの重篤な合併症を引き起こす危険性があり、根治的治療法の開発が望まれている。最近では、加齢・薬剤などによる後天性の尿濃縮障害も、脱水・熱中症を引き起こすため解決すべき問題となっている。AKAPs-PKA結合阻害剤によるPKAの直接活性化は新規尿濃縮力改善薬の標的として有望である。
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