研究課題/領域番号 |
17H06663
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
佐藤 博紀 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (10804586)
|
研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 歯周病 / 循環器疾患 / 歯周病と全身疾患との関わり / 歯学 / 循環器 |
研究成果の概要 |
本研究ではマウスを用いた動物実験で、実験的歯周病による骨吸収に、抗炎症剤であるIkk阻害薬によって抑制できるかどうかを調査した。その結果、抗炎症剤を投与した群は投与していない群に比較して、有意に骨吸収が少なかった。また、対象歯周囲の破骨細胞(骨を吸収する細胞)数も有意に少なかった。これによって、抗炎症剤Ikk阻害薬によって歯周病の骨吸収が抑制される可能性を報告した。 これらの結果を日本歯周病学会60周年記念京都大会 (2017年12月16日)にポスター発表を行った。平成30年度は上記研究内容を論文として発表した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病は慢性炎症性疾患として知られている。一般には40歳を超えたあたりから口腔内に所見が見られ、骨吸収が進むようになる。また、一部は若くして歯槽骨吸収が起こり、20歳代で歯が揺れ出すこともある。これは遺伝的な要素が関連していると考えられている。 Ikk阻害薬は副作用がとても少なく、すでに臨床応用されている比較的安全な薬剤である。これを一定の年齢や、遺伝的に歯周炎リスクが高い人に低容量投与を行うことで、歯周病による骨吸収の抑制ができるのではないかと考えられる。 これまで予防は口腔衛生指導が中心であったが、新たな予防の糸口となる可能性がある。
|