研究課題/領域番号 |
17H06666
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
言語学
|
研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
青井 隼人 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (00807240)
|
研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 北琉球沖縄語伊江方言 / 声門化子音 / 音響分析 / 音韻論的解釈 / 北琉球沖縄語伊江方言北琉球沖縄語伊江方言 / 音響特性 / 現地調査 |
研究成果の概要 |
本研究は、通言語的に頻度が低く、その一般特性がまだ充分に明らかにされていない声門化子音に焦点を当てる。声門化子音とは、口腔内の閉鎖(もしくは狭め)に加えて、声門での閉鎖(もしくは狭め)を伴う子音の総称である。本研究では、声門化子音を研究するにあたり、北琉球沖縄語伊江方言の調査をおこなった。 本研究の主な成果は以下の2つである:(1) 声門化子音の詳細を記述するための組織的な音響音声学的資料を現地調査で初めて採集し、その分析から伊江方言の声門化子音の音響特性を明らかにした;(2) 消滅の危機に瀕している伊江方言の音韻論的構造を明らかにするための充分な資料を現地調査および文献調査によって採集できた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1) 従来の琉球語研究では声門化子音の音響音声学的資料はほとんど示されていなかった。本研究が提示した資料は、これまで知られていなかった声門化子音の新事実を明らかにすることができた。 (2) 北琉球語群の言語が声門化子音を有することは、言語類型論の分野ではまったく知られていない。本研究が採集した資料は同分野にとっても新しい資料であり、大きな貢献と言える。 (3) 本研究が対象とする伊江方言は、話者数が減少しており、消滅の危機に瀕している。したがって当該方言の言語体系を包括的に記述した参照文法の作成は喫緊の課題である。本研究では、伊江方言の音韻論の記述のための資料を充分に採集することができた。
|